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己高山 円満寺
己高山 円満寺は中世、この辺りに造られた比叡山延暦寺領の荘園・富永荘の領所であり、また己高山仏教の有力寺院「惣山之七筒寺」の一つにも数えられていました。 正面の厨子には本尊阿弥陀如来、向かって左に十一面観音立像と地蔵菩薩が安置されています。 右の厨子には神仏習合時代の遺品・日吉山王二十一社本地仏が伝えられ、その中尊十一面観音座像の背中には「イザナギノミコト」であることを示す墨所があります。 境内の向かいの鐘楼にある鎌倉時代・寛喜三年(1231)の銘をもつ銅鐘は、年代の判明するものとしては滋賀県内で最も古い鐘で重要文化財に指定されており、鐘楼前に広がる庭園「神池・神島」ははるか古代に造られたと伝えられています。 拝観料:200円 ご朱印代:300円