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小谷寺は小谷山の麓に位置しており、浅井家の祈願寺として知られています。 もとは小谷山にあり常勝寺という寺号でしたが、浅井亮政公の小谷城築城時に麓へ移転し小谷寺と寺号を改めました。 お市の方や浅井三姉妹もよく訪れたと伝えられています。 小谷落城の際、本尊以外は焼失しましたが、豊臣秀吉公が現在の地に再建しました。 如意輪観音像や両界曼荼羅双幅は長浜市指定文化財です。 ほかにも数々の美しい仏さまが所蔵されていますが、如意輪観音像は格別ではないでしょうか。 美しいアルカイックスマイルをたたえ、片足を組んでそっと右手を頬に添え物思いにふける観音様は、何とも気品に満ちあふれ見る人を魅了します。 華やかな宝冠、裾や宝冠帯の美しい衣文、やわらかみを感じさせるお体のつくり、全てが素晴らしく、中宮寺や広隆寺の仏さまに引けをとりません。 観音信仰の厚い湖北では観音像自体は珍しくありませんが、こちらの観音様は青銅製の半跏思惟像という珍しいお姿です。 秘仏ですので年に一度の秋の御開帳でしか拝する事は出来ませんが、ご開帳の折には全国よりファンが集まります。 本尊ご開帳は毎年11月に開催されます。詳細は小谷寺のホームページでご確認ください。 時間：期間中9時30分から16時30分 拝観料500円