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小室城主であり、日本三大茶人としても知られる小堀遠州（1579-1647）の菩提を弔うために、 2代目城主宗慶（正之）が江戸時代前期に京都大徳寺から僧円恵を招いて開山したのが、近江孤篷庵です。 この寺は臨済宗大徳寺派で、遠州が京都大徳寺に建立した孤篷庵にちなんで名付けられました。 近江孤篷庵は小堀家の菩提寺でしたが、江戸時代後期に小堀家が改易された際に衰え、明治維新後は無住のまま荒廃していました。 昭和40年（1965）に小堀定泰が近江孤篷庵を再建し、同時に「遠州好み」の庭も補修整備されました。 庭園は、本堂の南にある簡素な石組の枯山水と、東に面した池泉回遊式の庭園があり、県の名勝に指定されています。 自然の地形を活かした趣のある設計で、近江八景を模したと言われています。 春にはツツジ、秋には紅日の萩が美しいです。 【料金】300円