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下坂氏館跡

~全国的に例がない戦国時代の「村落領主」の館がそのままに残る~ 下坂氏館は室町時代初めから戦国時代まで続く「土豪」「地侍」と呼ばれる「村落領主」の屋敷跡です。約90メートル四方の土塁と堀に囲まれた城郭遺構が残り、建物は江戸時代の建造ですが、戦国時代を思わせる主屋や門が残っています。これほど良好に戦国時代の屋敷構えが残っている遺構は全国的に見ても例がなく、国史跡に指定されています。 ~菩提寺が残るのはさらに稀~ さらに、戦国時代の「村落領主」の屋敷は菩提寺と一体になっていたと考えられていますが、この屋敷内には下坂氏の菩提寺「不断光院」が現存しています。この点でも、全国的に類例がなく、貴重な文化財です。同院の本堂は正徳5年(1715)の建造で、古式な浄土宗本堂の形態を伝えています。表門も本堂と同じ頃の建造です。 2020年8月8日(土)より一般公開中です。