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西野水道

滋賀県指定文化財の西野水道(にしのずいどう)は、西野の西山という山の麓に、琵琶湖へ向かって貫かれている高さ約2m、幅約1.5m、長さ約250mの排水用の岩穴です。今から170年前、たびたび洪水に見舞われていた西野地区を、洪水から守るために、充満寺の第11世・恵荘上人の発起により行われた土木事業です。能登、伊勢から石工を招き、実に6年の歳月と1275両をかけてノミだけで掘り抜かれた手堀りの岩穴です。 事務所には、防護用ヘルメット、長靴、懐中電灯が置いてあります。どなたでも無料で借りることができます。ただし、数に限りがあります。ご使用になられた後は元の場所にご返却ください。旧水道は人ひとりが通れるぐらいの穴の大きさで、足元も水でゆるくなっていますので、準備を整えてからお入りください。 旧水道は怖くて入れない方で、トンネルの反対側を見てみたい方は、隣の新しいトンネルをご利用ください。こちらは直径5mぐらいありますが、途中は照明がありませんので、足元にはご注意ください。